友よ/いわぼっけ
友よ
ゲバルトを語る前に
見つめるものはないか
ゲバルトより以前に
革命はあったさ
新しい秩序が確立されれば
それは革命さ
友よ
革命を語ろうというのではない
私が見ている景色を
君は語らせてくれないではないか
時に思うこともある
それは阿片のようなものかもしれないとね
君達のいう
言葉の中にもそうあるからね
友よ
幻想の理想郷を
語ろうというのではないのだよ
君達のレトリックの海は
深くて豊かだ
気がついたときには
その海が凍結していることもあるさ
友よ
君達は恐れない
燃え尽きても枯れ果てても
へこたれない
「幾千万の屍を超えて道
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