雨が止むのを待ってます/ベンジャミン
分の重さに耐えられなくなると
空から落ちてくるというそれに
これ以上どうやって濡れればいいのかと
「雨が止むのを待ってます」
急いで楽しいことを
思い浮かべようとしたときに
手のひらほどの傘におさまりきらない身体が
どうしょうもなく小さいはずの
(だって泣き虫なのだもの)
言い訳ばかりしてきましたから
(それでもいいよと言ってくれる)
そんなふうに優しくされてしまったら
余計に泣いてしまうじゃないですか
もう少し
待っていてくださいね
「雨が止むのを・・・」
青空が
見える頃にはきっと
笑い方を思い出せるはずだから
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