孤独の。熱/
こしごえ
夏の幻に消えいりそうな呼吸音
いますこし
いますこし失うものは
命のみほかはぜんぶ
あげる
あげる過去の熱
無重力する
肺をこげつかせる
ゆううつな吐露
だすあてのない
手紙机かすむ
覚ます風鈴
ゆくえしれず
宙に体温静止
孤独の。
白
カラスにせかされて
立ってはみたものの立ち暗み
つとついた指先には夢ひらり
「ああ(あつい)うすい」
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