記憶の断片小説続編・ロードムービー「卒業」/虹村 凌
か覚えていない。したんだと思う。
しなかったはずが無い。
何もかもが消えていいと思ってた。
その後、俺には記憶が無い。
どうやって家に帰ったのか、家にかえってどうしたのか。
別れ際に、いきなりキスしたのを覚えてる気がする。
記憶が欠落している部分が多い。
次の日には、俺は実家にいたのを覚えている。
卒業してからと言うモノ、俺が東京にいる理由は少ない。
だから、病院に行く都合を合わせて、彼女と会う時間を作っていた。
[グループ]
戻る 編 削 Point(2)