工房通い/吉岡孝次
 
都会にしては日系ばかりだ
スタジオ・ワークにしかないのか
一つには偏光する楽色
世紀末にだってまだ時間はあるし


  ベテラン、にも季語
  「八月」
  あるいは
  「宿命」


上澄みのようなものが
澱が沈みきってしまわないので かがやいていた
夏はとっくに高気圧で自負していた

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