不連続小説 『煙道 3』/クリ
■三番目の千文字 Endo1
「煙道」と記された文献を英訳する際、誤って"Tobacco Road"としたものが広まった。
しかし「煙道」は「華道」「茶道」「柔道」などと同じく所作や精神を磨くための「道」であった。
煙道は他と異なり一道一家であり、位階や家元の制度は存在せず、「喫煙許可証」が唯一の印であった。
「大金玉」つまり煙道のバイブルたる書、「大いなる金科玉条」は、煙道の創始者の祖母の執筆になる。
創始者の名は爾故陳、吉園省は福龍園の出身であり、その祖母がパイポ・シューリンガンだとされる。
シューリンガンは今は絶滅したタアル族唯一のシャーマンであったが、あ
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