地の果て/
kw
懇意になるごとに離れ行く
過去の前例
拒絶を恐れ僕から先に別れた
シリ・エトクへ
追いかけて欲しいなんて
我侭過ぎるね
手紙も旅費も残さず
シリ・エトクへ
見えるよ
荒磯を打ち付け砕け散る波が
聞こえるよ
サハリンからの音楽が
シリ・エトクへ
ニカグダー(決して)
ニカグダー
ニカグダー
痛切な反響が足首を掴み
僕の心は貴方へと引き戻される
シリ・エトクから
東京へ
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