あの子の勘違い/midori
 
誰にでも出来るって思ってた。
みんながやってるって子供は親にそういってせがむ。
実際何人の子がやってるんだって聞いた。
そしたらたいていの子供は黙り込む。
みんなという抽象的な表現にとらわれている。
そして疑いのない優しさが微量の格差を与え世界が多方面にひろがるんだ。
悪気の無い嘘でたくさんの信用をなくしたね。信用だけではない。
もっと大きな大きな繋がりを。
そしてわたしは前髪で顔を隠すように生きている。
いま歩いてるのか。
まわりだけが動いているのか、わたしが絵画の中を歩いているのか。
わたし自身が歩いていたとしてもそれはとてつもなくゆっくりとした足取り。
行き急ぐ彼から
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