「レーゾン-デートル」/又一
「レーゾンデートル」
大人の言う
規則って奴
だいっ嫌いで
夜の街を駆け出した
腐った街から脱け出すための
駅に電車はもう来ない
ガラクタ達とスクラップ
線路の錆びたフェンスに沿って
生えてる草を踏みながら
古いスニーカーで足音を刻む
"つまらない歌をいつも歌ってる"
"聞こえるかい?"
"聞こえるかい?"
"聞こえないのかい?"
"くだらない歌を時々歌ってる"
"聞こえるかい?"
"聞こえるかい?"
"聞きたくないだろ?"
"間違った歌はいつだってそうさ"
"掻き消されて"
"忘れられて"
"助けらんないんだろ?"
大人の決めた
レーゾンデートル
僕がそんな物
欲しいと思う
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