愛しのフランケンシュタイン様/蜜 花
愛しのフランケンシュタイン様
あなたに隠していたことがあります。
あなたをそのような愚鈍な怪物に
創り上げたのは私なのです。
ただわたしだけを見るように
ただわたしだけを愛するように
ただわたしだけを信頼するように
全てを計算し、設計し
あなたという怪物を創りあげました。
恐ろしい風貌にしたのは
他の者があなたを恐れて
近づかないようにする為です。
苦しいですか
お薬を飲みますか
それとも死にますか。
あなたの行動は全て
私によって管理される
なんて 愛しい人
ねえ
奉仕しているのはどちらでしょう
あなたは私がいなければ
なにもすることができないけれど
あなたが悦ぶことを常に考え
行動するのはこの私なのです
ただ、傍にいたかった
ただ、傍にいて欲しかったのです
歪んでいますか
この想いはもう
純愛とは呼べませんか
他のものは何もいりません
ただ、これからも
あなたが欲しい。
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