記憶の断片小説続編・ロードムービー「卒業」/虹村 凌
何処までいったのか。乳繰りあってたのか定かじゃない。
記憶が飛んでる。ただ、JACK−OFFはしなかったようだ。
そこまでした記憶は無い。彼女の柔らかい乳房に抱かれて眠った記憶はある。
とても安らかな一瞬だった。一瞬だったけど。
俺の「初めてのキスだ」との告白に、舞子は驚いていた。
「嘘でしょう?」
「そんなしょーもねぇ嘘つくかよ。」
上手かったらしい。正確に言えば、唇が柔らかかった為、余計にそう思ったそうだ。
俺の中の倫理なんてクソ以下だ。
欲しいモンは欲しい。奪うか盗むか。
俺が、自分の部屋のベッドで、欲望に負けて負けて、
友達のオンナに口づけていた丁度同
[次のページ]
[グループ]
戻る 編 削 Point(2)