「陽子」さんへ (N哉さんの詩を読んでの感想文)/ベンジャミン
陽子の吐露として記されています。さらに期待を裏切らない展開としては、やはり作品中に三つの詩人の言葉が盛り込まれていることです。(またまた抜き出させてもらいます)
「人生もこの西日同様
眩しく儚く散る定め
おまえの涙も可憐に色づく」
「言葉で殺してはいけない
言葉を殺してはいけない
わかるかい
言葉は生きている」
「ざあざあ雨が降ってきた
僕の傘は開かない
おまえの傘には入れない」
はてさて、この三つの詩人の言葉にも、陽子のセリフが添えられています。「私、泣きました」と、また、( )書きで補足されている陽子のまっすぐな言葉にも胸
[次のページ]
[グループ]
戻る 編 削 Point(7)