嘘の細胞/こしごえ
 
(〜イキル事など オシマイダ〜)

(〜イキル事など オシマイダ〜)



己の深淵(しんえん)に 浮かぶ銀河は次元の彼方


独りのものには

花火の音で事たりる

花火の音にカラダ響いて

己を知った闇の星




祭りの囃(はや)しを遠くにきいて

土産(みやげ)のおこのみ断って

T.v  画面にムシムシ謡い

それで満ちたつもりの灰の薄れ日




酔いに巻かせて影躍らせて

蚊取り線香 渦まかせ

螺旋の煙に雷火がはしり

ムシ のカラダはと けて散る





          
個人サイト「As H System」
              詩集「遺伝子」掲載


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