わたしは、/みい
こころがあったかくなるように
がっこうから帰ってもまだあったかいカイロを飲んで
くちびるを ぶるぶぶぶぶ ってして
粉をたくさん吐きだしながら
かみさま、ってよんだ
今日も一日中
足の中指だけつめたくて
ゆぶねの中でじぃんとした
親指よりも長い でもちっちゃなその中指で
たくさんのファックができたらいいのにと思った
はじめてすることが何度も終わるたんびに
こんなものかと思うのに
もう18回目の冬の寒さに
まだ慣れないで
わたしは、と口にするたんびに
冷や汗をかいて
その先がいつも言えなくなる
ささくれをせっかく噛んでとったのに
うつむいているだけで
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