銀色のコップ/チャオ
と。これは事実なのだと。それでも、リアルなその感情は、どこかに置いてけぼりを食らっている。チャンネルとチャンネルの間に置き忘れてしまったのだ。
未来？ ダンスフロアーを思い出す、チャイナドレスを着た若い女性のウエイトレスのもたれかかるバーカウンター。それ以外の事は分からない。
闇にはいろいろな意味が散らばっている。その点を結ぶように、匂いをかぎ、手で触れる。耳を澄まし凝視する。それはゴキブリのすれ違う住宅かもしれない。それは戦争終結の臨時ニュースかもしれない。何も見えない状態へ手を探り、足を踏み入れ、少しづつ、ときには一度に、意味を見つけていく。
過去？円球状に織り成す残像は無口
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