てるてる/クリ
 
空が傾いていたのは空のせいじゃなく
目を伏せたきみのしぐさで

雨は空の涙ではなく

太陽を隠していたのは雲ではなく
きみの頑な傘で

 (てるてる)
見えなくても いつもお天気は
 (ぼーず)
そこにあることを
 (てるぼうず)
早く知ってほしいと
 (あーした)
きみのあずかり知らない窓辺で
 (てんきに)
誰かがゆらゆらと願う
 (しておくれ)

          Kuri, Kipple : 2005.07.10
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