不連続小説 『煙道 1』/
クリ
。
長老がゆっくりと右手を上げると、宴の席にいる全員が頓死酒を片付け始めた。私たちの杯も例外ではない。
もう私たちには酒は必要なかったのだが、なぜ頓死酒をことごとく片付けていくのかが少々不可解だった。
しかし「余興」の後に、私たちはその理由を知ることになる。
室内に仮に設けられた演台に、いつの間にか二人の老人が座っていた。
Kuri, Kipple : 2005.07.06
戻る
編
削
Point
(2)