ゆめ。くろさわぱくり/いとう
 
る。
私に触れたものすべてが詩になる。
部屋中が詩だらけになったので閉じこもる。
世界を詩で溢れさせてはいけない。
それは詩人の務めだ。
私は私の詩と部屋の中だけで戯れ続ける。
私は詩人なのだ。
世界を詩で溢れさせてはいけない。



こんな夢を見た。

麻薬捜査官の私は犯人をビルの中に追い詰める。
激しい銃撃戦の末、犯人を逮捕。
しかしそれは私を陥れる罠だったのだ。
ビルを出ると私が犯人と間違われていて、
すっかり包囲されている。山ほどの弾を浴びる。
私は首だけになり、野晒しになる。何故かまだ生きている。

生きたまま、首だけのまま、数十年が過ぎる。

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