一年にいちど、触れ合えるのなら。/兎乃 しずる
 
夏の夜、一日だけ会うことを許されたふたり

ほんとは毎日会ってるの

触れ合えないだけで

触れ合うことを許される、夏の夜のひと時

川の向こうの貴方に触れるのは、一日だけの夢のひと時

さらさら流れる川の向こうでなにかを願う人たちがいる

私たちが毎日触れ合うことは願っても届かないけれど

せめて、ふたりの触れ合うその日くらいは願いを神様に届けましょう

ふたりの時間を大切にすごせますように

願わくば、来年も再びこの場所で出会えますように・・・





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