罪 海/yaka
 


  無限大じゃないこと
  見ないふりして
  止められなかった


  蛇口をひねり続けた


  温かいものが注ぎ続けた


  わたしが眠るとき
  ひとり壊れていた
  ぽたりぽたりと鳴いていた


  残るのはやさしい海


  絞り取ったわたしの罪

戻る   Point(4)