落日哀歌/
こしごえ
そっと
なぞる
なぞ る
影
つみかさなった
夕べの
夕日の
赤
重さの
重みの
重なり
心の
芯の
息
構築されてゆく
恋恋(れんれん)とした色彩に
つややかな黒髪を沈め
音素とつながり
不可視な闇の不可思議に声を燃やす
そうしてバランスは
光と保たれ
この身を染める
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