おそろしく眺めの悪い部屋/吉岡孝次
 
自分で考えればいい
気分で老いて
夜分に孝養を尽くす立場にも身はない

日は真昼に本当は真上から差さない
だから明るく
色を抜くことで「時」に焦げ目をつけたりする

この部屋に埃を落す者
この部屋の埃を拭う者

今更IDで呼ばれる
そんなに優しくしてくれなくていい
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