冬と夜と空/
りぃ
冬の夜の空気と吐息は
僕に遠い記憶を思い出させる
親と喧嘩して裸足で飛び出した日
僕はこの空気を吸いやはり吐いたのだろう
友人と朝まで遊んだ日
隣にいる友人を見ながら僕はふと
この空気を吸い吐いたのだ
鼻から通る冷たい感覚
口から吐く暖かい感覚
これからも僕は
この空気を吸うたびに思い出すだろう
これまでの
ちっぽけな
だけれど
大切な
僕の軌跡を。
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