パプリカ/みい
 
自転車のペダル踏み、学校を出てすぐに
いつもの、知らないおじさんに携帯で写真を撮られる
足下には、夕焼けが落ちてきて
ああ
影がもしもこのままなくなれば
世界は終わるのではないかと
思いながら

食卓にて、

死んでも可愛い魚に嫉妬しながら
ちゃんとその目を見て、いただきます。

目はつぶらで、口は少し開いていて、
授業中にあの人とキスしたいと思うのと一緒のところで
なんか気になるあたしはきっと
人間で言えばやっぱり、あなたが好きですと
言いたい、言いたい、
言いたいよう

だだをこねながら
食べる可愛い魚は暗澹の味がして
どうにも参る

たとえば
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