ロスタイム/大覚アキラ
とりあえず
ありったけ
思いつく限り
全部
ぶちまけてみたら
あとは空っぽのペットボトルみたいに
ただ 転がってるだけのロスタイム
欲しいのです
そう
欲しかったのです
きっと
欲しくなるのです
必ず
欲しくなるに違いないのです
理由とか
目的とか
そういうモノが ね
どうでもいいか まぁ
そして
投げやりな感じで
ドアをバーンと開け放って
歩き始めてみる
一歩
そして
もう一歩
ああ
なんか いいよ
こういう自然な感じ
ナチュラルに
そう
あるがまま っていうのかな
なーんだ
本来 こうあるべきだった
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