狂 愛/yaka
 

自分しか愛せないその人は
満足そうに笑いながら
いつも眉間に皺があった
固く閉ざした
プライドの扉の中の
鋭利な孤独で
冷え切った掌で
きっとワタシは
壊されていたかもしれない
きっとあのまま
壊れてしまいたかったのかもしれない


今 惜しげもない愛の中で




                 2005.05.22

戻る   Point(3)