上司手帳/ヤギ
 

しかしだれにでも短所はある。ここで怒鳴り散らしたって何も解決はしない。
どれだけ重大なミスかは彼も良く分かっているだろうことは推して知るべしである。
僕はゆっくり深呼吸をしてから一つずつ笑顔で指示を出した。

<上司の心得4 上司はいつでも余裕たっぷり>


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ボブの様子がおかしい。部屋中を歩き回ってなにやら匂いを嗅ぎまわっている。
先ほどのミスが心に負担をかけたのかもしれない。何気なく元気づけてやらねば。
何も聞かず、取って置きの葉巻(ビーフジャーキー)を渡して声をかけた。

「なあボブ、バオバブの種が1500円で売られているそうだよ。気の長い
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