みかづきの うえで/玉兎
みえない ことが
おおいから
きみの かんじたこと
わたしのこころにも
とどけてほしい
ないものねだりの
きみのそらの
てんきよほうさえ
ままならない
るいせきしてゆく
さまざまな かたちの
ふあんのつぶたちを
よぞらにとかし なだめて
みかづきに こしかけて
ふあんていな ばしょで
わたしのかたちが
ゆらゆら
かげになるから
つきから
どこをみあげていけば、なんて
きみの
まどから
きこえるメロディ
きょうもみみを
すませて
おやすみ、おやすみって
こぼれているねいろに
なきたくなる
そばへ
いきたくなる
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