その夜に/秋葉竹
 

 

斬るほどの
さみしさだけが波の音
みたいな慰めだけをおさめる



飲み干した
辛い想いを微笑んで
緑の庭に猫は鳴くニャン



罪よりも
爪の尖りに怯えてる
ジャンジャン横丁あるく天女か


ただゴメン
なんて呟く少年の
ころにこころに蘭をみたけど



いかないで
たったひとりで生きるのは
遠い右目の涙ささくれ



いつだって
不思議みたいな慰めを
血の出る嘘と想う峻烈



ただ生きる
ゴミの流れるドブをみて
いちばん綺麗な言葉に憧れ



たとえても
生きるこの手は空っぽで
悲しいだけの愛もつかめず


風音が
色さえなくてただ生きた
おまえの意志を洗っておくれ



舐めるよう
口笛を吹くその口に
やさしいキスをあげてもいいかな







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