意見書/atsuchan69
 
とは本来、同意の圧力から自由であるべき言語行為であり、世界を単純化する言説に抗するための装置であるはずだ。その詩人たちを、団体の名のもとに一つの「正しい立場」に束ねることは、表現の自由を守るどころか、内部から侵食する行為に等しい。
 第二に、この声明は複雑な現実を道徳的二分法へと還元する危険を持つ。
「プーチン大統領に起因する不条理」という表現は、紛争の全責任を単一の人格に集約し、歴史的・地政学的・経済的背景を思考の外へと追いやる。詩の言葉が本来持つべき曖昧さ、重層性、問いの開放性は、ここでは一切許容されない。文学団体がこのような単線的因果関係を公式見解として掲げることは、詩的思考そのものを否
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