夜行の獣/
秋葉竹
夜の森は蠢いて
夜行の獣を撫でている
森の奥には小屋があり
あたたかい火が灯るころ
森の道にはそこここに
悲しい小石が落ちている
ツンと澄ました宝石みたいに
孤りが好きと嘘をつく
夜の森が騒ぐとき
緑の風が樹々を刺す
怯えた栗鼠はキョロキョロと
月を探して祈り出す
小屋のそばまで来る獣
けれど凍える影となり
ひと恋しくて愛こいしくて
夜毎刃物を踏み歩く
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