リリシズムが、止まらない《改》令和バージョン/秋葉竹
う?
焼け出されて
目の前で燃える市場を呆然と眺めるしかない
年老いた男女の姿が見えるでしょう?
昨日までの古びた
客もまばらな市場の姿が見えるでしょう?
そんな炎の中、夢を見た
白い、昼の、夢だった
あゝ、そうだ
それは昔のことでしょう
いつも迷子の子供が泣き出す
殺伐とするほど賑やかで
朝一から繰り寄せる人の波に
覆われていたことがあったでしょう?
声ははずみ、
動きはキビキビと、
満ち満ちている活気にあふれ、
笑顔と大声がド派手に飛び交う、
そんな風景があったでしょう?
月1の特売日には
けが人が出るほどごった返し
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