リリシズムが、止まらない《改》令和バージョン/秋葉竹
 




その日、クリスマスの白昼の夢、
建物はいずれも赤く燃え上がった

けが人はいないが市場は全焼した
店舗兼住居で
数名が住んでいたが
すべての人の安全が確認された
死傷者、ゼロの
その点だけは、胸なぜ下す災害


その日、クリスマスの白昼の夢、
建物はいまは燃え上がる運命

炎の中には、
いないはずの人影がみえたかもしれない
それはかつてそこで暮らした
過去の自分たちの
マボロシだったかもしれない

そんな炎の中、突っ立ったままで夢を見た
白い、昼の、夢だった

このニュースには出ていない
店主や従業員やその家族の方が
いるでしょう?
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