休息/
 
絡まった指が湿る。
嘘の気配に。裏切りの予感に。愛している、という戒めに。

箱の中で、私は歌っている。
世界は私達に教える、世界を愛することを。
世界は私達にあがなう、犯した罪を悲しみによって。

織り上げた時の緯度と経度は、本の成り立ち。
読まれるのを待てずに箱の中で音を立てる。
ことこと、はたはた、ひたひた、ふわふわ、

私の笑い声が重なり、空は箱の為に開かれ、
羽ばたいた頁に書かれた私の詩が、
遠く置き去りにした友の幸せを願うように燃え上がる。

戻る   Point(6)