白いまま/後期
あらっ、雪
と、妻がいった。
予報は当たるもんだね
予想はたいてい外すのにね。
これは、積もるわね、きっと。
喜ぶのは、子供だけだよ。
せっかくの休み
寝床から出ていくのは億劫だ
どんどん白くなっていく。
図工の時間は嫌だった
「白い紙」を前にすると
「自由」に脅迫されている様で
なんにも浮かばない事が
ばれてしまうのが怖くて
ずっと考えているフリをしていたよ。
わたしは寝返りをうちつつ
寝返りをうつの「うつ」
は、どうして「かく」では
いけないのか、夢の狭間で
考えていた。
ほら見て、雪って透明なのね
掌で、すぐに水になっ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(5)