小説の習作、原稿用紙八頁 #03/田中教平
 
チップスとカシューナッツを塩で炒ったものを入れて、買った。
帰宅すると、カナが俳句を考えてスマートフォンに入力していた。カナが俳句を打ち終えると、画面を覗き込んで唸っていた。

 ユウスケは椅子にもたれ、袋を置いた。そして手に持ったペン先を見つめた。書くべき断片はあるのに、つながらない事。窓の外の空がやけに遠く感じられ、彼は袋をそっと机の端に寄せてからノートを開き、今日の断片を書き始めた。短い文が一つ、また一つとできた。

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