一日半/田中教平
 
急いて、今来た道を帰った。路上では先と変わらず、三台の事故車。若い女性の姿は見受けられなかった。
 ユウスケはコンビニエンスストアで用を済ませた。又、カナの為に、チキンを買っていってやろうと思い、店員に注文した。ちゃっかり、自分の分もチキンを買ったら、しめて五百一円だった。これを高いと思うか、安いと思うか。いいや、安いとは思えない。それでもカナの笑顔がユウスケの喜びだった。自宅には急いで帰った。
 炬燵にカナは未だ眠っていた。炬燵で眠りつつ、痛む腰や脚をかばうから、変な恰好になる。しかしその顔は笑顔で、朝寝を満喫しているようだった。赤子のような顔だな、とユウスケは
「ただいま、チキン買ってき
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