奔別?/伊藤透雪
を付けて
紙の飾りもたくさん作った。
輪っかのや、三角の網みたいな飾り。
そして七日、夕方に子ども会の皆んなで
ろうそくもらいの歌を歌いながら、提灯
を持って家々を周る。
ーーろうそくだーせーだーせよー
だーさないとかっちゃくぞ
おまけにくいつくぞ
お菓子や、小銭を貰いながら歩いて周る
と、解散。妹と二人合わせると結構ある。
二人で手を繋いで帰った。家では、
父がテレビを見ながらお酒を飲んでいた。
明くる日、知らない女の人が来た。
絵本をくれた。お化粧のいい匂いがした。
しばらく経って、
おばあちゃんと留守番をした次の日から、
一緒に暮らし始めた。
ひと月くらい経って、わたしは小さい声
で、
おかあさん、と言った。
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