凄いぞ! TOP10「真綿の君」海/室町 礼
 
きしめ合っている……そんな、
構造になっているようですが、
どうもこの詩のポイントは「刺青」と「真綿」の対称性のよ
うなんです。現代詩にあまり刺青というものが出てきたこと
がないように感じます。刺青は自傷行為ですし、痛みがとも
ないますし、外科的な治療を受けないと、ほぼ永久的に残る
ものです。そういうものをめぐって「見てみたい」「見れな
い」というのがどうもよくわかりません。刺青は日本では、
やくざ関係者にとってはほぼ「威嚇」の意味をもち、むかし
の漁業関係者にとっては威勢のよさを周囲に誇るものであっ
たようですがふだんは隠しています。社会との関係性のなかで、
見せたいけど隠
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