人生/後期
 
。ならば、こうも言える。生きている間、言葉は「自分のもの」だが、死んだあと、言葉は「他人のもの」になる。もう修正も補足もできない。それでも、誰かの中でふと蘇る。それが、死後の言葉のあり方。
少し詩的に締めるならば、人は死ぬと黙るが、言葉は他人の口を借りて話し続ける。そして、それを聞いてしまう生者がいる限り、言葉は、確かに続いている。

自分の人生は、他人の人生と結果的に一本の線で結ばれているのだろうか。

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