人生/後期
人生は、「意味が最初から用意されていない時間」。目的や正解が先に置かれていない、生まれた瞬間「これが答えだ」という台本は渡されず、ただ時間だけが与えられる。その時間の中で、何かを欲しがり、何かを恐れ、何かに失敗し、それでも続いてしまう。その続いてしまう感じ自体が、人生。宗教は「人生には意味がある」と言い、実存主義は「意味は後から作るものだ」と言い、文学はたいてい「意味などなくても人は生きてしまう」と書く。どれも正しいに違いない。なぜなら人生は定義ではなく、体験の総量だから。人生とは、こうも言える、「分からないままでも終わらず、何度も『これは何だろう』と思わされるもの」。もし「意味が分からなくなった
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