咲子?/たま
「ダイホン? ん、わかんない……」
わたしがシナリオを書く理由はいろいろあって、ひとつはセリフだけで勝負できる創作だったということ。たとえば小説であれば、地の文を書かなければいけないことになるが、わたしはそれが書けなかった。でも、シナリオを学ぶためには小説も読まなければいけないから、小説はがんばって読んでいたけど、詩の場合は書くことはおろか、読むことさえもできなかった。
高校生のころに、書店の棚にならんだ詩集をいくつか手にとって読んでみたが、さっぱり意味がわからなくて、そのとき、わたしは詩の読めない人間なのかもしれないということに気づいた。それ以来、詩はわたしからはとおくかけ離れた存在で、
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