咲子?/たま
るということ。できることであれば四千年前に遡って、現在知られているもっとも古い字形である、甲骨文字が生まれた時代の巫女に、会ってみたいとわたしはおもう。
神にひざまづき大口をあけた巫女は、いったいなにを神に伝え、なにをもとめていたのだろうか。現代人がイメージする「祝」とは、ずいぶんかけ離れたすがたがそこにあるはずだ。そしてもうひとつ、こうして咲子と寝食をともにすることで生まれた、詩、もしくは詩人のつかみどころのないイメージを、このわたしにもわかるたしかなかたちに変換できないだろうか、というおもいもあった。中国古代の巫女が神と対話するひとであったとしたら、それは詩が生まれて間もないころの、初心な詩人であることはまちがないだろう。
その初心な詩人にわたしは会いたいのだった。
つづく
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