咲子?/たま
 
なんとなくそうおもっただけ」
「どうして?」
「ほら、阿佐ヶ谷で次郎さんの朗読を聴いたときにさ、ショウコは詩が好きなんだってわかったんだよ。それでね、いつもノートになにか書いてるからさ、たぶん、詩だとおもってたよ」
「そっかあ、ばれてたんだ……」
「だからさ、見せてよ。ショウコの詩」
「ん……いや。あたし、見せない」
「どうして? けちだなあ……」
「けちじゃないわよ。あたしね、自信ないからだれにも見せたくないだけ……ねえ、リクオさんは? いつもパソコンひらいてなにしてるの?」
「あ、……これ? これはね、ぼくのシナリオだよ。映画とかテレビドラマの台本ってやつ、知ってる?」
「ダ
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