凄いぞTOP10! 『迷いの森について』夏井椋也/室町 礼
ものは
残念ながら誰ひとりいない
わたしの正体はわたしだけが知っている。わたしはダイアモンド
のように傷つかない(むかしそんなタイトルの小説ありましたね)
という言明に多くの共感が集まり、TOP10に祭り上げられる。
全部がそうじゃないですが半分以上はそういう自己防衛的な詩が
共感を読んでいます。
現代詩における自己防衛とは、結局のところ「意味の決定権を誰
にも渡さない」という態度の現れです。
ウニの殻のように閉じこもる詩は、一見すると繊細で傷つきやす
い内面を表現しているように見えますが、その実、非常に強権的
です。「これは私にしかわからない聖域である」という前提を
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