凄いぞTOP10! 『はらぐろくも むなしくもない』るるりら/室町 礼
か数行で「虹が出る」まで到達
してしまって、このあいだのいわゆる「余白」が読者に
想像をゆだねる詩歌独特の技法であるとしても、この詩の場
合は「余白」ではなく「逃亡」です。詩の余白という逃げで、
適当にその場をつくろっているだけです。
とはいえ何に悩み、誰に腹を立てたのか、その具体的な「事
情」には興味があるわけじゃない。そこを埋めてほしいのは
解決に至るまでの「精神の震え」や「手触り」です。作者は
詩情を「余白」に置いているのかもしれませんが、ここを飛
ばしてしまうと、
前半の「焦燥」と後半の「肯定」が、論理的にも情緒的にも
接続されない独立したパーツになってしまいます。そ
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