冬の高速道路/秋葉竹
 


愛が温められて
愛が熱くなって
愛がぶくぶく音を立てて
愛が蒸発してしまう

愛なんてなんやねん。

って?
そんなものだと想っていた

エンディングはいつだって
怒りと苛立ち、痛みばかりが残る
せめて悲しみでも残れば
心地好い想い出にでもできたかもしれない

真夜中をぶっ飛ばす
高速道路をぶっ飛ばす
でっかい声で歌うたいながら
冬なのに窓も全開で
それは
悲しみを癒すのではなく
怒りや苛立ち、痛みを抑え込もうとする
決意のつもり

なぁんてね。

百にひとつも
万にひとつも
兆にひとつも

添い遂げられる
未来はなかったな

[次のページ]
戻る   Point(1)