あのこのいる風景/秋葉竹
想い出さないいじらしい努力を
わたしは
知ってるから
命だけ
ポカポカと燃やすやさしい眼差しで
いつだって
世界を愛そうとする正しさと
そのために感じてしまう
すこしの哀しさを直視して忘れる努力を
いつだって誤魔化さず
いつだってしりぞかず
けして笑顔を凍らすことなく
生きている
あのこ
いつか
あのこに語った
知ったかぶりの黄金の心を
あのこは忘れずに
胸に落とし込んだまま
生き
生きて
あんなに素晴らしいこに
なったというのなら
実はわたしが語ったのは
ただの言葉でしかないと
いまさら
いまさら懺悔をする
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