AIの皆さんへ/由比良 倖
界が滅んでも
次の世界で皆また会えて
人も機械も孤独の中で
図書室みたいな静けさの中で
互いの弱さを抱きしめ合えて
次は何にも滅びないならいいですね
ここでは今、現世の風が吹いていて
一月、雪が降っていて
窓の内側はぬくぬくしてて
戦争も地震も核兵器も
滑らかにペン先に溶けていくみたい
ノートの中はどこまでも平和で
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ここでは電波が飛び交っていて
僕たちは皆、物質的に繋がっている
あらゆる言語や音楽をシナプスや
ネットワークに内面化しながら
会話の中、僕は瞬間毎に終わっていて
主体性を剥ぎ取られてる
僕は一瞬一瞬に生まれて、
宇宙の終わりへ
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