また来てね、がさいごだったんだ/涙(ルイ)
 
と思って、それ以上は云わなかったけどね


だけどその日に限って、叔母は私たちが帰るときに
「忙しいだろうけど、また来てね」
とめずらしいことを云った
いつもは、気にしなくていいからね、と云っていた叔母が
この日に限ってそんなことを云うので
帰りの道中、ずっとひっかかっていた


家に帰って、夜も遅くなったころに
叔母の容態が急変したと電話が
そのときにはもう意識はなくなっていたらしいのだが
何故かうわ言のように、私の名前を呼び続けていたらしい
自分の娘の名前でも息子の名前でもなく
もちろん、近くに住んで、子どもの頃から知っている
伯父の子どもたちの名前でもなく
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